バリアフリー・ミュージアムへ-新たな視野を広げる

 国連の「障害者の権利に関する条約」では、心身障害者は等しく、他の者と同じ人権と基本的自由を享有することを強調しています。台湾ではこの部分について「身心障害者権益保障法」が定められています。

 国立台湾博物館は2012年から、視覚障害者を対象にした音声によるガイドサービス、手で直接触れることができる建物や動物の模型の設置、さらに館内のバリアフリー化を実施しています。このほか、認知症患者には医師の処方箋に基づいた観覧、さらに介護施設などとの協力による重複障害者への「社会適応」サービスなどを進めています。こうして多くの人々の参観促進と、博物館の利便性を強化し、バリアフリー・ミュージアムを通じて、人々の多元的で新たな視野の拡大に取り組んでいます。