女性の和平への夢-時空を超えた戦争被害者たちの対話

 「阿嬤(おばあちゃん)の家―平和と女性人権館」は台湾初の平和と女性の人権を提唱した社会教育拠点です。また「慰安婦」に関する人権運動史料を基礎にし、現代におけるジェンダーに関するテーマを総合的に取上げた展示を企画し、世界の人権教育を国際社会の関心に結びつけるほか、ローカリゼーションをも目指しています。

 2018年、「阿嬤の家―平和と女性人権館」は、オランダの「アンネ・フランクの家」と共同で企画展「アンネとおばあちゃんの出会い:女の子の力を見る」を開催。第二次世界大戦中の誤った政策、社会の差別による人権侵害を紹介し、こうした悲劇が二度と起きないようにするにはどうするべきかを参観者に問いかけました。また、このテーマについて、様々な教育コースやワークショップなどを実施し、ジェンダーと人権問題をめぐって話し合ったほか、舞踊や演劇、映画、音楽などの領域を超えたアート・イベントを行い、トラウマ記憶を再現し、対話を行い、そして平和な未来の創造について共に考えました。