食卓に並ぶどの料理も、実は大変得がたいものです。博物館は正月料理を出発点とし、正月料理の背後にある生態、産業、歴史、調理文化などの物語を探索し、持続可能な食生活への取り組みを行っています。多くの台湾人にとって、大晦日に食べる料理は一年で最も豪勢であり、多くの海鮮も並びます。しかし一部の報告によれば、漁業資源は次第に枯渇し、市場で売られている海鮮は違法、無報告、無規制(IUU)に行われている漁業によるもので、中には外国人労働者の労働搾取が行われていることもあります。
国立台湾博物館による「食育の革新、責任ある消費の提唱」は、2016年よりスタートし、中央研究院が発行する『台湾の海の幸のガイド』を編纂した邵廣昭博士をはじめ、産官学各界が共に食育の革新に取り組んでいます。消費の力で環境に優しい農漁業品を選択することを呼びかけ、誰もが責任ある消費者となり、毎年食卓に豊富な料理が並ぶことの意義を探索します。