《自敘心境》

 このデバイスは、世界初となる書法没入型VR 環境デバイスです。内容は故宮が収蔵する唐代の懐素の狂草体の名作〈自敘帖〉から来ています。作品は自然万物になぞらえた書法の風格で、まるで雷電風雨、或いは奔走する馬、龍蛇が移動しているようです。VR カメラをヘッドマウントディスプレイに取り付けると、目の前の〈自敘帖〉は幻のようなVR シアターに変わり、書法の字はまるで、うねり絡みつく龍に、蛇に、瞬間的に強風を伴った雨などに変わり、踊り手の凌波漫は大自然の中で踊り、踊りによって、迅速で力のこもった書法を説明しており、体験者はVR の毛筆を手にして揮毫し、懐素の狂草芸術の精髄を深く体験できるのです。

 

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